戦後70年で反省の上に未来志向の談話 総理

2014年12月01日 08:24

安倍晋三総理は30日、戦後70周年を迎える来年、(今回の総選挙で政権維持のうえで)安倍政権として、さきの村山談話、小泉談話に続き、「未来に向けた談話を出していきたい」と語った。

 安倍総理は70周年での談話発表について今年3月、結いの党の柿沢未途衆院議員(当時)の質問主意書に答える答弁書を閣議決定して、発表の意思は明らかにしていた。

 安倍総理は30日のNHK番組で、談話の内容について触れ「戦前の出来事の反省のうえに立って、戦後の歩み、そして日本がこれから世界の平和と安定のために何をしていくのかを示していくものにしたい。そのために英知を結集していきたい」とした。

 公明党の山口那津男代表は「日米の機軸をしっかり確立したうえで、日中韓の関係強化をしていくべき」とし「これまで歴代政権が出してきた談話の精神を尊重し、踏襲したうえで、これからの未来志向でどのようなものが出せるか十分に検討していいのではないか」と語った。

 村山談話は戦後50年にあたり、日本による植民地支配を認め、こころからのお詫びの気持ちを表明し、小泉談話は戦後60年にあたり、改めて痛切な反省とお詫びの気持ちを表明している。(編集担当:森高龍二)