テンプスタッフはテンプグループ登録者向けeラーニングシステムを全面リニューアルすることを12月5日に発表した。今回のリニューアルの最大の特徴は「スキマ時間の活用ができる」ことだ。スマートフォンでも学習でき、1コンテンツが5分から10分程度。
テンプスタッフ<2181>はテンプグループ登録者向けeラーニングシステムを全面リニューアルすることを12月5日に発表した。
今回のリニューアルの最大の特徴は「スキマ時間の活用ができる」ことだ。スマートフォンでも学習でき、1コンテンツが5分から10分程度。バスや電車での移動時間、家事の合間に勉強することができる。また復職を志す女性に向けたコンテンツも開始。自宅で子供を見ながら学習可能だ。
日本能率協会マネジメントセンターの13年の調査結果によると、アンケートを回答した企業706社ののうち、6割以上がeラーニングを実施している。3000人以上従業員がいる企業では8割以上実施。実施理由として「多数の社員の同時教育が可能である」ことを挙げている。コンプライアンス、ビジネススキル、ヒューマンスキルを教育する目的で実施しているところが多い。三菱電機<6503>では工場で使用される制御機器、産業ロボットなどを扱うトレーニングをeラーニングで学習可能だ。医療教育研究所では薬剤師に向けた学習コンテンツを用意。専門的で新しい講座を配信し、薬剤師の生涯学習に役立っている。
このようにeラーニング導入が進む背景として、「コストをかけず多くの人材を育成したい」というのがあるだろう。場合によってかなり価格が違うが、導入費用は25万円程度から。対面式の講座も分かりやすいが、受講者各々の分からない点や確認したい点に追いつけない。多様化するライフスタイル、ワークライフバランスを意識する人が増え、企業がその要求に応えたとも言える。
eラーニングのデメリットは、受講者のやる気を続けさせるのが難しいことだ。いつでもできる点が、今やらなくても後でできるという気持ちにさせ後回しにするうちに忘れられていく。実技にも不向きで、現場において体で覚えなくてはならないようなことには対応しきれない。またスマートフォン、パソコンなどインターネットにつながっている端末を受講者が持っていることが前提である。持っていない場合、その仕事に就くことさえ難しくなってしまう。便利な反面、課題も多いと言える。(編集担当:久保田雄城)