安倍晋三総理は「自公で過半数がとれ、安倍政権を今後も続けていけるということでひとまずほっとしている。丁寧に、真摯にみなさんの声に耳を傾けていきながら政策を遂行していく。と同時に、責任与党として責任を果たすためにはしっかりと決断し、果たしていく」と国会で野党側からの反対が強い安保法制見直しや特定秘密保護法の運用の懸念、原発再稼働への姿勢などには『与党としての責任を果たさなければならない』として強行に進めていく場面もありうることを早くもうかがわせた。
民主党の海江田万里代表は「改選前から議席を伸ばしたが国民の声に十分に応えることができず反省している。民主党は安倍さんの経済政策、外交安全保障の政策が非常に危ういということを訴えてきたが十分に国民の皆さま方のところに届かなかった」とした。また「民主党は党再生道半ば。来年春の統一地方選挙が大事だとの位置づけで(体制をととのえて動いているので)何としても統一選で勝利したい」とした。ただ、自身は議席を失くした。
維新の党の江田憲司共同代表は「自民に代わり得る勢力をつくるためには野党が基本政策を一致させてやらないと国民は入れようがない。政権交代をめざせる政党をつくることが大事」とした。
公明党の山口那津男代表は「消費税10%への引き上げ時(2017年4月)に軽減税率の導入を目指すと自公で合意しているので、政権合意をつくるとすればこれに盛り込むことになると思う」と選挙で最も強く訴えてきた軽減税率の同時導入に強い意欲を示した。
次世代の党の平沼赳夫党首は「今後も与党に対して是々非々の姿勢で臨んでいく」とし、大幅に議席を失ったことには「急な選挙で準備不足だったということにつきる」とした。
日本共産党の志位和夫委員長は「安倍政権の暴走と正面から対決すると同時に対案を示してきた。その姿勢が評価されたと思う」と語るとともに「躍進を果たすことができた。沖縄の4選挙区全てで新基地建設に反対するオール沖縄勢力が勝利し、県民を裏切った自民党は敗北した。沖縄1区は共産党の赤嶺さんが勝利した」と喜び示した。
生活の党の主濱了副代表は「厳しい結果を厳粛に受け止める。小沢一郎代表は野党の一本化がいいのではとの考え」と語った。また「安倍総理は安倍政権の政策すべてに国民の信任を得た、あるいは白紙委任を受けたとして、今考えている政策をどんどん進めていくのではないか」と懸念した。
社会民主党の吉田忠智党首は「経済政策が前面にでて与党有利になった。集団的自衛権行使問題や原発再稼働問題、他の野党と協力しながら政策転換を安倍政権に求めていく」と改めて党としての取り組みを強調した。(編集担当:森高龍二)