自民3分の2超えたとき 憲法改正発議か

2014年12月13日 08:46

 与党の主軸、自民党と野党第一党の民主党。舌戦は今日13日限り。これまでの選挙戦での一面から、拾った。自民党の谷垣禎一幹事長。「新聞などで自民党300議席などと報道されているが、自民単独で300議席を狙えるというのは余程追い風の時。この選挙は『向かい風』でもないが『追い風』でもない。こういう選挙は怖い。気を抜いたものが負ける」と気を緩めず戦いぬいて勝たねばならないと遊説。

 谷垣幹事長は「野党にも立派な政治家はいる」が「5年、10年経てばわからないが、現状では日本をどっちに引っ張っていくのかを示すのは簡単ではないと思う」とし、「どっちに引っ張っていくのか示せない政党に政権は任せられない」。「日本をどっちの方向にひっぱっていくのか、はっきり示せている党は共産党だが、共産とやるわけにはいかない。なので、今政権を担えるのは自公政権しかない」とアピール。「国民の求める政治をやり抜く」と支持を訴えている。

 民主党の海江田万里代表は「安倍政権が2年間で何をやったか思いだしてほしい」と特定秘密保護法の強行採決や集団的自衛権の憲法解釈の変更の閣議決定など、総理はこの道しかないと言うが、いつか来た道になってしまうかもしれない」と安全保障法制の見直しなどへの警戒感を強くにじませ「自民党が3分の2を超えたときは、議会が死んだときだ」と語った。

 枝野幸男幹事長は自民が依然として300議席に届く勢いを保っているとのマスコミ各社の調査に「街角で受け止める空気は間違いなく大きく変化しているので、これが投票行動につながるように気を引き締めていきたい」。そして、自民党が3分の2議席を単独で得た場合、憲法改正を発議できるのではないかとの質問には「国民の皆さんがそういう選択をすればそうなるだろう。そういう選択をしないよう最後まで訴える」と答えた。14日、その結果が明らかになる。(編集担当:森高龍二)