男女ともに未婚率が上昇を続け、「草食系男子」の登場など、若者の恋愛観が変わりつつあるといわれる。リクルートブライダル総研が実施した「恋愛観調査2014」では、独身者のうち「異性と付き合ったことがない」人が全体の28.9%で、男性(33.4%)が女性(23.1%)を約10ポイント上回った。中でも20代男性では41.6%が「今まで異性と付き合ったことがない」と回答し、30代(26.6%)や40代(23.5%)と比べて高かった。
調査は今年9月、首都圏、東海、関西に住む15歳~49歳の未婚男女2100人を対象に、インターネットを通じて実施した。現在、恋人がいない人に「恋人が欲しいかどうか」尋ねたところ、「欲しい」「やや欲しい」と答えた割合は64.5%(男性64%、女性65.3%)だった。男女とも、年代が上がるにつれて「恋人が欲しい」割合が低下しており、最も低いのは40代独身女性(51.9%)だった。
「恋人がいない(できない)理由」を聞いた結果では、世代に関係なく「出会いがないから」が突出して多い(男性40.6%、女性47.4%)。一方、40代男性の35.8%、30代男性の33.2%が「経済的な問題があるから」と答えており、20代男性(15.8%)の2倍以上となった。女性にこうした傾向は見られない。男性は年齢を重ねるにつれ、「経済力がないから恋人ができない」と考える傾向にある。一方、若い世代ほど高い項目は、男女共に「コミュニケーション力に問題があるから」(20代男性26.7%、女性34%)、「どのように声をかけてよいのかわからないから」(20代男性28.7%、女性25.9%)、「異性との出会いの場所がわからないから」(20代男性24.7%、女性36.3%)、「どうしたら恋人になれるのかわからないから」(20代男性23.2%、女性26.5%)、などとなっており、若い世代は異性とのコミュニケーションに自信がないために「恋人ができない」と考えている。
恋人の有無別に好きな人へのアプローチ方法をみると、付き合ったことがある人は自分から行動を取り、付き合ったことがない人は何もしない傾向にあった。好きな人に「話しかけようとする」では、恋人がいる男性が73.1%、女性66%だったのに対し、異性と付き合ったことがない男性では35.9%、女性では30.3%にとどまった。(編集担当:北条かや)