格差社会是正へ共生社会創造本部を始動 民主

2015年02月05日 08:33

 民主党は岡田克也代表を本部長とする共生社会創造本部を立ち上げた。3日に総会を開き、格差社会の是正など分厚い中間層つくりへ議論し、来年の参議院選挙までに中間とりまとめを行うこととした。

 岡田代表は「この本部で議論することは民主党の1丁目1番地ではないかと思っている」とし「格差拡大は先進国共通の現象とは思うが、格差がいつの間にか広がってしまった日本をしっかり立て直し、格差の少ない社会という新しいモデルを、日本が作っていく気概を持って取り組んで行く」と分厚い中間層創造へ意欲を見せた。岡田代表は「最終的に政策としてしっかり作り上げていく」とし、本部での議論を実効のあるものにする決意を示した。

 また、本部長代行も兼ねる長妻昭代表代行は記者会見で「会では格差是正は経済にとってプラスだが、経済を伸ばすためだけではなく、社会の安定化につながるという指摘などがあった」と語った。共生社会創造本部は毎週定例会議を開き、ヒアリングや視察などを行う予定。

 本部幹事には神本美恵子副代表(男女共同参画推進本部長)、古川元久税制調査会長、福山哲郎幹事長代理、辻元清美政策調査会長代理、大塚耕平参院政審会長、山井和則ネクスト厚生労働担当、田嶋要エネルギー環境調査会事務局長が就いた。(編集担当:森高龍二)