昨年度の国内の二輪車販売台数が好調だったヤマハ発動機<7272>。同社が2013年から進めている中期経営計画のなかで、二輪車事業での新たな取り組みとして“基本プラットフォームをベースにしたバリエーション展開の拡大”を掲げている。この取り組みの国内モデルの展開第2弾となるのが、3月10日発売の「BOLT-Cスペック」になる。
2013年12月に国内デビューした初代「BOLT」は、アメリカンテイストを持ったVツインクルーザーとして話題になったが、初代のプラットフォームをベースにして、今度はカフェレーサーテイストを持ったモデルとして誕生させた。
主な変更点は、シート形状やバックステップ配置のフットレスト、クリップオンハンドル(セパレートハンドル)などで、スポーティなイメージを満喫できるものとなった。さらにフロントフォークブーツの採用やメーター及びフロント前フラッシャー位置の変更などにより、フロントフェイスが引き締まり、クラシカルな雰囲気も醸し出している。
当然だが、スタイリングのみを変更したわけではなく、フロントサスペンションのインナーチューブ長の最適化や、リザーバータンク付リアサスペンションの装備、ロッド長調整なども同時に行うことで、快適でスポーティな走りも実現しているのだ。
本体価格は「XVS950CU BOLT-C」が90万5000円、ABS搭載の「XVS950CU BOLT-C(A)」が95万2000円。同社では国内販売として1,200台を計画している。
941ccの空冷60度Vツインを搭載した「BOLT-Cスペック」は、カフェレーサーにカスタマイズされた「SR400」を彷彿とさせるモデルだ。オシャレで、ちょいワルなイメージが漂い、中高年世代だけではなく若い世代でも似合う。(編集担当:鈴木博之)