安倍晋三総理は24日のCLSAジャパンフォーラム2015でのあいさつで「経済活動から国境は消えた」とし「国際競争に打ち勝つことができなければ企業は生き残ることはできない。国内の構造改革を進め、同時にTPPなどの経済連携によって、広い経済圏に打って出る。内外の改革を一体で進めていくことは日本の競争力を高めるために欠かすことができない」と経済活動は国境のない時代との考えを強く打ち出した。
安倍総理は農協改革断行にも触れ「目指すは世界のマーケット」とし「世界には340兆円規模の食市場が広がっている。内外一体の改革を進め、安全で、おいしい日本の農水産物、食文化を世界に展開していく」と世界市場に挑む攻めの農業をアピール。
またTPPについても「TPP交渉は最終局面」と述べ「最後の1インチが最も大変なのはよく分かっているが、もしこのチャンスをものにできれば、オープンな世界への窓が一気に広がる」と強調。「企業の皆さんには、ひるむことなく、新たな世界に踏み出すことを期待している」とエールを送り「私自身、強いリーダーシップを発揮して全力で早期妥結を目指す。日本の国益を確保し、成長を確かなものにしていく」と語った。(編集担当:森高龍二)