東北大学大学院経済学研究科の吉田浩教授らが首都圏の310人を対象に、日本での女性総理誕生の可能性や受け入れる素地について調査した結果が8日までにまとまった。
それによると「男性、女性にかかわりなく、能力のある人が総理になればよい」との回答が過半数を占めるなど、女性総理を受け入れる素地が育っていることが分かった。
その一方で「現在の日本には適当な女性がいない」との回答も男性では7割、女性では6割にのぼった。ただ、総理にふさわしいと思う人を現在の女性政治家から選んだ場合、1位には小池百合子氏、続いて蓮舫氏、小渕優子氏、田中眞紀子氏と続いた。
この順位は男性では小池、小渕、蓮舫氏。女性では小池、田中、蓮舫氏になっていた。
また、国会や地方議会で女性議員の比率を30%とあらかじめ定める議席割り当て制度についての考えでは男性の50%、女性の63%が「是非とも導入」や「導入してもかまわない」といった肯定派で、「導入すべきでない」は男性で36%、女性で15%だった。政策に女性の声を反映させる制度として前向きに受け止める人が多いことが分かった。
調査はグローバル時代の男女共同参画と多文化共生研究の一環として昨年12月26日と27日に首都圏1都3県の20歳以上の男女310人を対象に行った。(編集担当:森高龍二)