同性カップルに結婚に相当する関係証明書を発行

2015年04月01日 07:11

 同性カップルに「結婚に相当する関係」と認める証明書を自治体が発行する全国初の条例が東京都渋谷区で31日、成立した。渋谷区男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例はパートナーシップ証明の創設を行うもの。

 社民党は条例を「心から歓迎する」談話を発表した。談話では「LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)をはじめとする性的マイノリティの皆さんの中には将来に不安を抱えている人たちも多い。職業選択・雇用や公営住宅・高齢者施設への入所などについて性的指向や性自認を理由とした差別的取り扱いもなくなっていない。その中で、渋谷区が証明書を出す意味は大きい」と評価している。

 また「渋谷区では証明書を取得したカップルは家族向け区営住宅への申し込みができるようになる」としているほか「事業者の裁量に委ねられているが、会社での家族手当の支給など配偶者や家族向けの福利厚生制度を受けることも可能になる」とし「世田谷区や横浜市にも同性カップルを支援する動きは広がっており、渋谷区の条例が国内でのLGBTの人たちを理解するきっかけになることを期待したい」とこうした理解が広がる契機になることにも期待を寄せている。(編集担当:森高龍二)