淹れたてコーヒー、またドーナツの販売などで「カフェ化」が著しい最近のコンビニエンスストアだが、いよいよローソン<2561>もその「カフェ化」をいっそう推し進めるため、レジ横でもドーナツ販売に本格参入するとの発表を行った。これにより。現在も激しい競争が繰り広げられているコンビニエンスストアでの「ドーナツ戦争」だが、ますます激化の一途を辿りそうな気配だ。
17日、ローソンがレジ横でのドーナツ販売の取扱店を8月までに約8000店にまで増加させると発表。それにより年間145億円の売り上げを目指すという。ローソンでは工場から納品されている定番の4品、「オールドファッションドーナツチョコ」「モッチリングショコラ」「モッチリングいちご」「シュガードーナツ」以外にも、店舗のフライヤーにて調理される「ハワイアンドーナツプレーン」「ハワイアンドーナツチョコレート」の2品、合計6品が販売される。価格はいずれも税込み100円となっている。当分はこの6品の販売を行うが、顧客に飽きられないように商品開発を推し進め、5月には「ハワイアンドーナツカスタード」「チョコ&ココナッツドーナツ」を販売、さらに6月には「ハワイアンドーナツはちみつレモン」を販売させるなど、続々と商品を投入していく予定だ。
これまでローソンでは、600店以上の店舗のレジ横でドーナツが販売されている。これを8月までに8000店舗にまで増やす考えだ。またドーナツだけでなく、4年前より開始している「カフェラテ」の値段を大きく引き下げ、ドーナツとの買い合わせを促したい考えだ。
こうしてローソンがドーナツ販売の取り扱い店舗を増加させるのは、同社が展開する「カフェラテ」などの「MACHI cafe(マチカフェ)」との買い合わせが期待できるとの目算があるためだ。ローソンがポイントカード「ポンタカード」の購買データの分析を行ったところ、「MACHI cafe」との買い合わせで最も多かったのはドーナツで、またドーナツとの買い合わせで最も多かったのは「MACHI cafe」の商品だったという。
今後はこうした「コーヒーに合う商品」を販売し買い合わせを促進することが、コンビニエンスストアの「カフェ化」において大きな鍵を握ることになりそうだ。(編集担当:滝川幸平)