14年度の国内自動車生産台数、5年ぶりに減

2015年05月01日 10:45

 消費税増税後の低迷が影響して、2014年度の国内自動車生産数が5年ぶりに前年実績を下回った。28日、日本自動車工業会が2014年度(2014年4月~2015年3月)の国内自動車生産台数を発表。それによれば前年度比3.2%ダウンの959万644台であった。14年4月に実施された消費税増税に伴い発生した反動減、またその後の販売低迷などが影響し、5年ぶりに前年実績を下回り、さらに6年連続で1000万台を割り込むこととなった。

 車種別に見てみると、乗用車が前年度比4.2%ダウンの808万7895台で、このうち普通車は前年度比2.2%ダウンの461万3278台、小型四輪車は前年度比13.3%ダウンの166万2282台、軽四輪車は前年度比0.3%アップの181万2335台であった。このうち軽四輪車は1966年に統計を開始して以来、過去最高を更新した。

 またトラックは前年度比2.3%アップの136万4229台で、このうち普通トラックは前年度比4.9%アップの61万2273台、小型トラックは前年度比6.1%アップの33万1222台、軽貨物車は前年度比3.9%ダウンの42万734台であった。そのほか、バスは前年度比2.5%アップの13万8520台だった。

 一方、輸出台数は現地生産が進んでいることから、前年度比3.1%ダウンの449万724台と2年連続で前年割れ。地域別に見てみると、北アメリカ向けが前年度比10.3%ダウンと大きく減少。そのほかヨーロッパが前年度比3.3%アップ、アジアが前年度比0.6%ダウンという結果であった。

 そして14年度の国内需要は前年度比6.9%ダウンの529万7110台と、こちらは4年連続で前年実績を下回った。このうち乗用車は前年度比7.9%ダウンの445万3509台、トラックは前年度比1.4%ダウンの83万1464台、バスは前年度比3.1%アップの1万2137台であった。輸出台数は前年度比3.1%ダウンの449万0724台であった。

 また同日には15年3月の国内自動車生産台数も発表。それによれば前年同月比6.5%ダウンの87万8488台であり、これで9ヶ月連続で前年同月の実績を下回った。車種別に見てみると、乗用車が前年同月比8.1%ダウンの74万236台で、こちらも9ヶ月連続で前年同月の実績を下回った。トラックは前年同月比2.2%アップの12万5902台で、2ヶ月連続のプラス。バスは前年同月比10.3%アップの1万2350台で、3ヶ月ぶりに前年同月の実績を上回った。(編集担当:滝川幸平)