社会保障充実せねば所得増も消費につながらず

2013年01月13日 19:39

 民主党の海江田万里代表は13日、この1年の取り組みについて「党として、政権与党だった3年3ヶ月の反省をしっかりする。党内の結束を図る。夏の参議院選挙で反転攻勢、前進しなければいけない」との3点を挙げた。

 また海江田代表は政府の緊急経済対策について「補正予算規模がある程度大きなものになるということは分かる。ただ、10兆円の中でおよそ5兆円が公共事業だということだが、最初に5兆円だとか決めてしまうとどうしてもムダ使いになる可能性がある」とし「中身についてしっかり見ていきたい」とした。また財源についても「国債になるが、財政の面から持続可能なのかどうか」とチェックの必要を語った。

 海江田代表は「社会保障制度を充実させないと、所得が増えても使ってもらえない」と消費に結びつきにくいとして、安心して暮らせる社会保障制度の確立を急がねばならないとした。

 政権交代後、社会保障に関する議論が「デフレ脱却や経済再生の影に霞んでいる」との声もある。(編集担当:森高龍二)