今週、5月第5週(5月25日~29日)は5日間の取引。月末なので経済指標の発表がアメリカでは26日、国内では29日に集中する。29日は主要各国の1~3月GDPの発表ラッシュになる。
世界の株式市場の休場日は、25日は欧米・アジアの主要市場が軒並みクローズする。アメリカのNY市場、NASDAQ、シカゴCMEなどが「戦没将兵追悼記念日(メモリアル・デー)」、英国ロンドン市場が「スプリング・バンク・ホリデー」、ドイツのフランクフルト市場、フランスのパリ市場、スイスのチューリッヒ市場などがキリスト教行事の「聖霊降臨祭の翌月曜日」、香港と韓国が仏教行事の「仏誕節(釈迦生誕日)」で、それぞれ休場する。日本では新暦4月8日が「花まつり(灌仏会)」だが、ブッダの誕生日は旧暦の4月8日とされている。
国内の経済指標は重要なものが月末の金曜日、29日に集中する。
25日は4月の貿易統計、外食売上高、26日は4月の企業向けサービス価格指数、27日は5月の月例経済報告、28日は4月の商業動態統計(小売業売上高)、自動車各社の生産・販売実績、建設機械出荷額、29日は消費者物価指数(CPI/4月全国、5月東京都区部)、4月の家計調査(2人以上世帯の実質消費支出)、4月の労働力調査(有効求人倍率、失業率)、4月の鉱工業生産指数速報値、4月の住宅着工戸数が、それぞれ発表される。
25日に日銀が5月の金融経済月報を発表する。気象庁が6~8月の3ヵ月予報を発表する。夏が夏らしくないと景気を冷やす。経済同友会の小林代表幹事が記者会見を行う。27日に4月30日に開催された日銀の金融政策決定会合の議事要旨が発表される。国会議員まで「贈り物」を欲しがっていた回。日銀の岩田副総裁が金融経済懇談会で講演を行う。29日に東京で日本・EUの定期首脳会議が開かれる。
主要企業の決算発表は少ない。25日はダイドードリンコ<2590>、28日はパーク24<4666>、菱洋エレクトロ<8068>、29日はエイチ・アイ・エス<9603>が発表する。なお、上場企業ではないが28日に機関投資家として東京市場の重要なプレイヤーでもある日本生命、住友生命など大手生命保険各社が決算を発表する。新規IPOは6月16日までお休み。
海外の経済指標は、26日のアメリカの新築住宅販売件数、29日のアメリカの1~3月期GDP確報値が重要。1~3月GDP速報値は+0.2%とギリギリでマイナス成長を免れたが、確報値でどんでん返しのマイナスになればグローバルマーケットの一大事。27~29日のG7財務相・中央銀行総裁会議も重要なイベントになる。
26日はアメリカの4月の耐久財受注額、3月のFHFA住宅価格指数、S&Pケース・シラー住宅価格指数、4月の新築住宅販売件数、5月のCB消費者信頼感指数、リッチモンド連銀製造業指数、ダラス連銀製造業活動指数、27日は中国の1~4月の工業企業利益、フランスの5月の消費者信頼感指数、28日はユーロ圏の5月の消費者信頼感確報値、アメリカの4月の仮契約中古住宅販売指数、29日は英国の1~3月期の国内総生産(GDP)改定値、ブラジルの1~3月期の国内総生産(GDP)、インドの1~3月期の国内総生産(GDP)、アメリカの1~3月期の国内総生産(GDP)改定値、カナダの1~3月期国内総生産(GDP)、アメリカの5月のシカゴ購買部協会景気指数、ミシガン大学消費者態度指数確報値が、それぞれ発表される。27~29日にドイツのドレスデンでG7財務相・中央銀行総裁会議が開かれる。
アメリカ主要企業の決算は、27日にトール・ブラザーズ、コストコホールセール、ティファニー、28日にアバークロンビーアンドフィッチが発表する予定。