安保関連法案 9条に照らし入口からの議論必要

2015年06月01日 07:44

 生活の党の主濱了副代表は安保関連法案の審議について、「我々は憲法9条にこだわる」と当然ながら、憲法に基づく立ち位置を明確にしたうえで、憲法9条に照らした入口からの議論が必要との考えを31日のNHK番組で訴えた。

 安保関連法案については小沢一郎代表も直近の記者会見で「憲法9条には、国際紛争について、常識的に言えば、我が国が直接攻撃されたわけではではない他の国や国々、あるいは地域での紛争・戦争状態に対し、国権の発動たる武力の行使はだめですと書いてある。集団的も個別的もない。国権の発動たる武力の行使、自衛権の行使はいけませんと憲法9条第1項に書いてあるのです。そのことを前提にしないと議論にならない」と主張した。

 小沢代表は、そのうえで「今の安倍さんの話は、そのことを全く無視というか、触れないで、ただ国民の生命が危険にさらされた時にどうのと意味不明のありもしない例示ばかり並べ立てている。全くナンセンスな議論だし、非常に国を誤る政府の言動だ」と警戒。

 また小沢代表は「今度のことでメディアもなんもかんもそうだけれども、新3要件がどうのこうのとばかり言っている。そんなことよりも憲法9条。自民党の改憲草案でも9条1項を変えないことになっている。第1項はどういうことなのかを確定しないと、安保論議は始まらないはず。そういう視点からの質問もなければ、説明もない」と問題視し、原点から議論していくことが必要との考えを示していた。(編集担当:森高龍二)