KDDIが、「auスマートパス」を初めとした日本国内のアプリ・マーケットへ海外ゲームを提供する海外ゲーム・パブリッシング事業に関し、3rdKindと業務提携することにつき合意したと発表。業務提携の第一弾として2012年7月2日から、「クロスフィンガー」、「パニック フライト」の日本語版を「auスマートパス」にて先行リリースし、今後は毎月1~2のゲームタイトルを配信する予定だという。
3rdKindは、日本国内において海外事業者のスマートフォン向けゲームのパブリシティ支援を行っており、スマートフォン向けゲームの「共同開発/受託開発」、「マーケティング支援」、「カルチャライズ」に実績がある。今回の業務提携により、社会的な信頼を向上を図るとともに、海外デベロッパーとの関係構築の強化・拡大を目指す。
KDDIは、グローバルに通用するインターネットサービスを作り出していく企業家・エンジニアを支援する為のプラットフォーム「KDDI ∞ Labo」や、有望ベンチャー企業への支援を行うコーポレート・ベンチャー・ファンド「KDDI Open Innovation Fund」を通じて、新たな付加価値を創造する企業への育成支援を行っている。これに加え今後は、今回と同様、有望スタートアップ企業との業務提携を積極的に行うという。
矢野経済研究所の調査によると、2011年は82.2億円となった国内スマートフォンアプリ市場。今後、2012年は前年比170%の139.9億円、2013年には同147%の205.8億円と急成長することが予測されているなど、有望な市場である。一方でこの市場は、従来のソフトと比べてアプリ開発が比較容易なこともあり、大企業から個人事業主までが参入している。そのため、多数のアプリが散在しており、認知が広まらないことや、単価が安く収益に繋がらないことなどが課題として挙げられている。各メーカーはこの課題をどうクリアしていくのか、注目が集まるところであろう。