安倍総理 日韓関係と沖縄県民への思い示す

2015年06月24日 07:20

安倍晋三総理は23日、沖縄慰霊の日の式典(戦後70年沖縄全戦没者追悼式)出席後、「戦後の苦難の沖縄の歴史に想いをいたしながら、改めて(戦没者の御霊に)哀悼の誠をささげた」と語り、前日の日韓国交正常化50周年の記念行事について触れ「わたしも、朴大統領も、それぞれ式典に出席することができてよかった」と感想を述べた。

 また「日韓中の首脳会談に向けて、両国が努力していくことについても一致したところであり、日韓首脳会談へつなげていきたい、両国関係を改善、発展させていきたいと思っている」と50周年の節に、関係改善を図っていきたいとの思いをうかがわせた。

 また、普天間基地について記者団に聞かれ「一つひとつ負担の軽減を図っていくことが政治の責任だと思っている」と述べ「この2年半に、普天間の空中給油機、全15機の岩国基地への移転、西普天間住宅地区の全面的な返還等、基地負担の軽減に向けて、前に進んでいることは事実」と政府としての取り組みを示したうえで「日本国民全体で基地の負担を分かち合っていくことが大切であろうと思う」と語った。

 安倍総理は沖縄県民の負担軽減に取り組む姿勢を示したうえで「普天間基地の固定化は断固あってはならない。知事始め沖縄県民の皆様に丁寧に説明していきたい」と辺野古への代替施設建設に理解と協力を求めていく考えを示した。(編集担当:森高龍二)