日韓首脳会談実現へ 両国が努力することで一致

2015年06月23日 12:17

 岸田文雄外務大臣は22日、尹炳世(ユンビョンセ)韓国外交部長官(外相)との会談後の思いをフェイスブックで発信した。

 この中で「日韓国交正常化して、この50年、日韓の間では多くの難しい問題があったが、両国の先人達が知恵を出し合い、年間500万人が両国の間を行き来するまでに関係を発展させてきた」と振り返った。

 そのうえで「懸案になっていた世界遺産登録に関し、日韓双方の案件登録に向け協力していくことで一致できた」と成果の一部を紹介した。岸田外務大臣は「日韓間にはまだまだ多くの問題があるが、高いレベルで会談を積み重ね、信頼関係を築いて関係発展の努力を続けたい」としている。

 記者会見で、岸田外務大臣は「両国の間においては難しい問題が存在している。だからこそ、様々な分野、様々なレベルの会話が重要であると考えている。その中にあって首脳会談は最も大切な両国の間の対話であると考えている」とし「首脳会談実現に向けて努力していこうということについて両国の間で一致を見ることが出来たと思っている。引き続き、努力していきたい」と実現に向け、粘り強く様々なレベルでの会話を積み重ねていく考えを強調した。

 また、民主党の岡田克也代表は尹長官と2年半ぶりに再開し「韓国を好きでないという日本人が増えている。両国国民の感情は本来悪いものではないはず。われわれ政治家としては、両国関係がこれ以上に緊張したものにならないように努力していきたい」と伝えた。尹長官は「日韓関係に誰より関心を持っている岡田代表には、今後とも両国関係発展に向けて尽力して欲しい」と期待を寄せた。(編集担当:森高龍二)