住友林業が、太陽光発電システムや家庭用蓄電池システム、V2H(ビークル トゥ ホーム)システムなどの多彩な環境配慮機器をラインナップした、新「Smart Solabo」を7月6日から発売すると発表。住宅メーカーの戸建住宅商品として、初めて日産リーフの大容量バッテリーからの電力供給システムを搭載したものとなる。
再生可能な資源である木を活かした住まいづくりを通じて、日々の暮らしの中で効率的なエネルギー消費と、最適なマネジメントを行うことにより、住宅のライフサイクル全体を通してCO2排出量をマイナスにするライフサイクルカーボンマイナス(LCCM)住宅の開発を目指している住友林業。新「Smart Solabo」では、環境配慮機器のラインナップに太陽光発電システムとの連携を可能にした容量4.8kWhの家庭用蓄電池システムや、電気自動車の大容量バッテリーから電力を取り出し、分電盤を通じて家庭の電力として使用できるV2Hシステムを加え、多彩な機器の中から家族のライフスタイルや要望に合った組み合わせを提案する。
7月から開始の再生可能エネルギーの固定価格買取制度をはじめ、太陽光発電システムや家庭用蓄電池システム、HEMSなどへの補助金の充実などにより、需要の高まっているスマートハウス。こうした流れの中、V2Hシステムを搭載した住宅が登場するのも必然の流れと言えるであろう。しかし、今回発表されたV2Hシステムは、日産リーフ専用のものである。日産リーフは、毎月上位30台までを公表される日本自動車販売協会連合会の販売台数ランキングに一度もランキングされておらず、一向に普及しているとは言えない状況にある。必然の流れとは言え、あまりにも限定されたターゲットに対する今回の発表は、現在の、そして将来の需要に見合っているのであろうか。