観光庁の平成23年宿泊旅行統計調査で昨年1年間の延べ宿泊者数が4億1723万人と前年より3%落ち込んだことが30日までに分かった。観光都市で知られる奈良県は203万人と都道府県別で最も少なかった徳島県(196万人)に次ぐ低さだった。京都府は1441万人と全国8位になっていた。
それによると、東京が4153万人で断トツの1位。次いで北海道(2729万人)、大阪府(2176万人)、静岡県(1941万人)、長野県(1938万人)となっていた。上位5都道府県で全体の3割を超えた。沖縄県は1415万人だった。
また外国人の延べ宿泊者数は1842万人で、こちらは東京、大阪、北海道についで、千葉が入り、京都が5番目だった。この5都道府県で全国の6割を超えた。
国籍別では中国が1位、次いで韓国、台湾、アメリカ、香港、オーストラリア、シンガポール、タイ、イギリス、ドイツになっていた。上位5位までで64%を占めた。国際観光都市をめざす奈良県は3万人にとどまり、滞在の魅力づくりへの課題を浮き彫りにしていた。(編集担当:森高龍二)