とどまることを知らないアマゾンの取り扱い商品、今度は中古自動車部品

2015年07月09日 08:43

 Amazonは、NGP日本自動車リサイクル事業協同組合(以下NGP)が、Amazonマーケットプレイスに「NGPパーツ王ストア」をオープンし、中古自動車部品の出品を開始したことを発表した。6月3日より順次販売を開始していたが、7月6日に日本全国140以上の加盟店が所有する18万点以上の中古自動車部品が購入可能になった。

 NGPの出店により、Amazonの中古自動車部品の品揃えが大幅に拡大する。NGPは、リサイクル法の認可業者であるNGP加盟店で取り外され、チェックを受けた高品質で安価な中古自動車部品を取り扱っている。これまでNGPの加盟店間でのみの取引だったが、今回の出店によりAmazonのユーザーも購入できるようになったわけである。

 いわゆる「旧車」のオーナーの悩みの種は、パーツの確保だ。生産終了から20年経っているようなクルマは普通、メーカーも保安部品の供給を終了しているのが、ほとんどだ。だからオーナー達はきちんとした品質のパーツを探すのに、ちょっと極端にいえば、血眼になっている者もいる。

 それで安ければいうことなしだ。通常はインターネット上のオークションなどで見つけることが多いようだが、例えば個人売買などの場合はなにかと不安もある。

 そういった意味で今回、アマゾンが中古自動車部品の扱いを開始したことは、特に上記の様なユーザーには朗報だろう。なんといっても認可業者のみのセレクションであるから、オークションなどと比べると信頼度が違う。

 筆者の友人は、インターネット以前の時代に、自動車雑誌の売買コーナーで見つけた、マフラーを買いに、わざわざ軽トラックをレンタルして、東京から静岡までとりに行ったことがある。しかし帰ってきて、自分のクルマに取り付けると、マフラーは粗悪品で結局取り付けを諦めてしまった。

 売り主に返金を求めたが、のらりくらいで結局、確か支払ってもらえなかったはずだ。そう考えると今は、本当にいい時代になったものだと思う。(編集担当:久保田雄城)