鈴鹿8耐でヤマハが2年ぶり7回目のポールシッター!

2015年07月25日 19:21

鈴鹿8耐でヤマハが2年ぶり7回目のポールシッター!

2分6秒000を叩きだしたポル・エスパルガロ。ヤマハファクトリーがポールシッターの座を手に入れた。

 第38回鈴鹿8時間耐久ロードレースの公式予選が24日金曜日に開催。今年のエントリー台数は84台と、ここ10年で最も多いチームが参加となった。そのため、公開抽選会でA、Bグループに分けて行われた。そのため強豪チームと同じグループになってしまった場合は予選通過が難しくなる。さらにグループ分けしたことにより走行時間も20分と短くなったために、一発勝負のタイムアタックが要求された。予選で66台を選び、主催者推薦枠の4台が加わり、決勝では合計70台で争われる。公式予選の上位トップ10チームは、土曜日に行われるトップ10トライアルによって決勝レースのグリッドを決定する。

 24日の金曜日に行われた公式予選では、第1ライダー、第2ライダー、第3ライダーでそれぞれ走行し、さらにその中でもA、Bグループと分けて出走した。午前9時54分から始まった第1ライダーの予選1回目では、ドライコンディションで気温33℃、路面温度43℃と気温が上がるなか、ヤマハファクトリーの中須賀克行が2分6秒877で首位に立った。続くヨシムラスズキの津田拓也が6秒958で2番手、チームカガヤマの加賀山就臣が7秒594で3番手、前回優勝したハルクプロの高橋巧は8秒477の4番手となった。

 第2ライダー予選1回目では、気温33℃、路面温度は53℃まで上昇。ここでもトップタイムだったのがヤマハファクトリーのポル・エスパルガロで2分7秒156をマーク。

 第3ライダーの予選1回目では、ハルクプロのMotoGPの元チャンピオンであるケーシー・ストーナーが首位となり、チームベストの2分8秒113を記録。

 2回目の走行でヤマハファクトリーが大破し、カワサキがトップに。

 午後2時30分から第1ライダーの予選2回目がスタート。ここでもトップタイムは中須賀克行の2分7秒376。ハルクプロの高橋巧の8秒109、TSRホンダ ジョシュ・フックの8秒678と続いた。ヨシムラスズキの津田拓也は他車と接触しヘアピンで転倒。第2ライダーの予選2回目では、ヤマハファクトリーのポル・エスパルガロがトップタイプをマークしたものの、周回遅れを避けそこねて転倒。マシンは走行不能になったが大きな怪我はなかった。第3ライダー予選2回目では、チームグリーンの渡辺一樹が、2分6秒656の予選最速タイムを達成。

 公式予選の結果
 1位TeamGREEN
 2位YOSHIMURA SUZUKI Shell ADVANCE
 3位YAMAHA FACTORY RACING TEAM
 4位F.C.C.TSR Honda
 5位MuSASHi RT HARC-PRO.
 6位Honda DREAM RT 桜井ホンダ
 7位チーム カガヤマ
 8位エヴァRT初号機 TRICK STAR
 9位TOHO Racing with MORIWAKI
 10位MotoMap SUPPLY

 26日の土曜日のトップ10トライアル前にキアヌ・リーブスが登場

 ハリウッド俳優のキアヌ・リーブスが自身のいたっての希望で8耐に登場するというサプライズがあった。自らがプロデュースしたオリジナルバイクで鈴鹿を独走。

 そのあとにトップ10トライアルが開始され、10位~6位までのチーム内でタイムの遅かったライダー、チームのベストタイムを出したライダー。5位~1位チーム内でタイムの遅かったライダー、チームのベストタイムを出したライダーの順で出走した。

 トップ10トライアルの結果
 1位YAMAHA FACTORY RACING TEAM ポル・エスパルガロ2分6秒000
 2位TeamGREEN 渡辺一樹2分6秒287
 3位MuSASHi RT HARC-PRO. ケーシー・ストーナー2分6秒335
 4位YOSHIMURA SUZUKI Shell ADVANCE 津田拓也2分6秒516
 5位チーム カガヤマ 加賀山就臣2分7秒990
 6位F.C.C.TSR Honda ドミニク・エガーター2分8秒076
 7位TOHO Racing with MORIWAKI 山口辰也2分8秒382
 8位エヴァRT初号機 TRICK STAR エルワン・ニゴン2分8秒950
 9位Honda DREAM RT 桜井ホンダ 浦本修充2分9秒409
 10位MotoMap SUPPLY 生形秀之2分11秒019

 ヤマハファクトリーが2年ぶり7回目のポールシッターを獲得。中須賀克行も6秒059をマークするなどトップ10トライアルで1、2の速さを叩きだした。チームのアベレージは高く、決勝戦でもハイレベルな走りが予想される。予選1位のカワサキが20年ぶりにポールシッターを取るかと思われたが惜しくも2位だった。

 ポル・エスパルガロ選手「感無量で言葉が出てこない。震えています。僕だけでなくチームの力です。明日もガンバリマス」

 中須賀選手「先にエスパルガロにタイムを出されてプレッシャーを感じました。しれっと5秒台を狙っていました。チームの実力も予選から発揮できたし、3人がいれば優勝の2文字は手に入れることができると思っています」

 ブラッドリー・スミス「みなさんサポートありがとございます。チームのみんなにも感謝しています。この2人が走ってくれて本当に良かったと思います。明日は僕も走るので注目してください!」

 吉川和多留監督「二人ともしびれる走りで、ブラッドリーも速いので、明日はブッチギリたいと思います」

 ヤマハが13年ぶりのファクトリー体制で臨み、19年ぶりの優勝となるのか? 第38回鈴鹿8時間耐久ロードレースの決勝は、日曜の午前11時30からスタートする。(編集担当:鈴木博之)