日本でも「同性婚」に追い風!? 慶弔金、休暇など通常結婚と同じに扱う企業が登場

2015年08月09日 19:03

 最近、同性同士で結婚する「同性婚」が話題になっている。日本国内ではまだ、法的には認められていないが、海外、特に欧米では合法化が進んでいる。このため、英国のシンガーソングライターのエルトン・ジョンさんなど多数の有名人が同性婚をしており、その数は増加する一方だ。日本でも、女優の杉森茜さんとコメンテーターの一ノ瀬文香さんが、法的に認められていないものの、披露宴を挙げて話題になった。

 このような中、「ショップジャパン」を運営するオークローンマーケティングは、地方自治体の条例などにより、同性とのパートナーシップ関係が公的な証明書などにより証明される場合、通常の結婚時と同様、当該社員に対し慶弔金の支給および結婚休暇を付与する方針を決定した。

 ショップジャパンには、「世界中でより豊かなライフスタイルを実現する」というオークローンマーケティングのビジョンの元、現在、多様な国籍・文化・バックグラウンドを持つ社員が集まっている。このため、多様な価値観や意見を尊重することで、グローバルかつ様々な視点から物事を考察し行動できる、個々では成しえない強靭な企業体制を生み出していると自負している。

 このような方針から、性別や人種などで線引きするのではなく、社員一人一人が能力を最大限発揮し、輝けるようダイバーシティ(さまざまな違いを尊重して受け入れ、企業の優位性を創り上げること)を推進してきたという。今回の慶弔規程改訂も、このダイバーシティ推進の取り組みの一環として実施を決定した。

 現在、日本でも同性婚を法的に認める法案成立に向けて、賛否両論、激しい議論が繰り広げられている。法案可決を推進するNPO法人や団体も積極的な活動を行っている。筆者はその是非については触れないが、子供の問題や伝統的な道徳観もあり、配慮すべき課題は多数残っているとは思う。(編集担当:慶尾六郎)