働く女性の多くが仕事を続けているために何らかの犠牲を払っているが、それでも仕事を辞めないのは「給料のため」であることが多いということが株式会社アイ・ディ・エスの調べでわかった。
「働いていることで、犠牲にしているものは」という問いに対し、「心の余裕(25.7%)」が最多。ついで、「趣味に使う時間(14.7%)」「睡眠時間(10.7%)」「家族・友人と遊ぶ時間(7.3%)」「ライフステージ(結婚・出産など)(7.3%)」「美容(肌荒れ・肥満など)(7.3%)」「身体の健康(4.3%)」となった。
犠牲を伴っても「働き続ける理由」を尋ねたところ、「給料のため(72.1%)」がダントツで最多に。ついで、「自分の夢のため(9.3%)」「業務が楽しいから(3.5%)」「無色な場合、世間体が気になるから(3.1%)」「転職するのが面倒だから(2.2%)」となった。
1社で長く働きたいかと尋ねたところ、「1社で長く働きたい(74.4%)」「転職をしながら複数社で働きたい(25.6%)」となっており、多くの人が何らかの犠牲を感じながらも一社で働き続けたいと考えているようだ。
「1社で長く働きたい」理由は、「落ち着いて業務に集中できるから(48.6%)」が最多。ついで、「慣れた職場のほうがやりやすいから(43.2%)」「人間関係を一から構築するのが面倒だから(39.2%)」「勤務地が安定したほうがいいので(34.7%)」「ひとつの業務を極めたいから(19.4%)」「やりたいことが定まってないから(12.6%)」「社歴が長い方が役職が上がりやすいから(12.2%)」となった。
一方、「転職をしながら複数社で働きたい」は、「いろいろな業務を経験したいから(41%)」が最多。ついで「ライフステージに合わせた職場を選びたいから(38.5%)」「いろいろな職場を経験したいから(38.5%)」「給料を上げていきたいから(21.8%)」「やりたいことが定まっていないから(17.9%)」「人間関係が狭くなるのが嫌だから(15.4%)」となった。
多くの女性が犠牲を払いながら仕事を続けているが、だからといって簡単に辞職や転職を考えるわけにはいかないようだ。調査の対象は全国の20 ~ 49 歳の有職者女性300 人を対象に実施。調査実施日は2015 年3月 19日(木)~ 22日(日)。(編集担当:堺不二子)