ウナギの資源保護・管理に関する日中協議が18日、中国上海で行われる。シラスウナギ(ニホンウナギの稚魚)の採捕量が低迷しているうえ、ウナギ供給量の7割を中国をはじめとした海外からの輸入に頼る日本にとって、ウナギの資源管理は重要課題になっている。
このため、産卵に向う親ウナギやシラスウナギを保護し、資源の確保を図ろうと中国との間で連携・協力関係を構築するために協議することになった。日本からは前章裕水産庁増殖推進部栽培養殖課長ら、中国から孫生智(ソンセイチ) 農業部漁政指揮センター周辺協定処処長らが出席する。協議では親ウナギとシラスウナギの漁獲量の実績や資源保護・管理での情報交換を行ったうえで、今後に必要な措置について話し合う。
日本養鰻漁業協同組合連合会によると、2011年のウナギ輸入量は3万4061トン、国内での養殖生産量は2万2028トン、国内天然捕獲量は230トンと輸入,養殖、天然をあわせた量で5万6139トンとなり、前年に比べ1万7711トン、率にして24%減少していた。また、2002年(14万2194トン)の4割に満たない量になっている。(編集担当:森高龍二)