安倍晋三総理は24日午後の参院予算委員会で、中国や韓国との関係改善への取り組みに対する考えを公明党の横山信一議員に質され、「中国、韓国ともに隣国ゆえに難しい問題もあるが、だからこそ、前提条件を付けず、首脳レベルでも率直に話し合うべきだと思っている」と答えた。
また「9月3日に予定されていた中国主催の式典(抗日戦争勝利70年記念式典)には出席しないこととした」と答えた。安倍総理は理由について「国会の状況などを踏まえて判断した」とし、安保法案の審議を優先することをあげた。
安倍総理は中国との関係改善について「習近平国家主席との2度にわたる首脳会談で戦略的互恵関係の考えに基づいて関係を改善していくことで一致した。日本と中国は地域の平和と繁栄に大きな責任を有している。今後も様々なレベルで対話を積み重ねながら安定的な友好関係を発展させ、国際社会の期待に応えていきたい」と語った。
また安倍総理は「引き続き、国際会議などの機会を利用し、話し合う機会をもうけ、関係発展に取り組んでいきたい」とした。
韓国との関係改善については「韓国は戦略的利益を共有する重要な隣国で、大局的観点から未来志向の日韓関係を構築すべくお互いに努力していきたい」と答えた。
安倍総理は「6月に日韓国交正常化50周年の節目に東京で日韓外相会談が行われた。この流れを日中韓サミットにつなげ、さらに日韓首脳会談につなげていきたい」とした。(編集担当:森高龍二)