京セラが豊田通商などとモルディブから太陽光発電システムを受注

2012年06月14日 11:00

 京セラが、豊田通商・若築建設と共に、モルディブ共和国マレ島内の社会教育基幹施設や学校などの公共施設10箇所に、合計675kWの太陽光発電システムを供給するプロジェクトを受注したと発表。同国におけるプロジェクトの設置容量では最大規模となる。

 本プロジェクトでは、210Wの太陽電池モジュールを使用し、第一期分として1896枚を供給、第二期分として1344枚の供給を予定。また、同国は台風の発生しやすい地域に位置するため、強風等にも耐えられるよう、太陽電池モジュール裏面にはサポートバーを施して耐風圧性能を高める工夫がされている。

 すでに第一期分となる5箇所合計395kWのシステムは設置を完了し、既設分の年間発電量予測は、合計で465227kWhとなっている。これにより年間約146tのCO2削減につながる見込みだという。また、第二期分となる5箇所合計280kWについても受注しており、今後設置が進められる。

 外務省のデータによると2010年の実質GDP成長率が9.9%と、他の東南アジア諸国同様の経済成長を遂げているモルディブ。淡路島の約半分の面積でありながら観光立国として今後も発展を続ける為には、クリーンエネルギーによる島全体での創エネが理想と言えるであろう。同国に対する援助の8割以上が日本からの援助であり、毎年多くの日本人観光客も訪れるなど、良好な関係にある国であるだけに、その経済発展を後押しする企業が今後も多く出てくることを期待したい。