石破茂地方創生大臣は日米同盟の強化に関連して、ブログに「同盟のジレンマ」を書き込んだ。「戦争に巻き込まれる恐怖と同盟国から見捨てられる恐怖についてです。前者のみが強調され、国会においての議論も集中したように思われますが、後者についてどのように考えるべきなのか」と提起している。
石破大臣は「有史以来、集団的自衛権という概念が確立する遥かに前から、同盟を結んだあらゆる国々はこのジレンマの相克に悩みながら自国の安全保障について政策を立案してきたし、成功例も失敗例も枚挙に暇がありません」と巻き込まれることについても、認めている。
そのうえで、石破大臣は「後者が現実となった時に慌てふためいても、装備の造成にも、部隊の錬成にも、恐ろしく長大な時間と膨大な労力とがかかるのであり、これらを為さないままに辿るであろう国家国民の運命に思いを馳せたことがあるのだろうか。それが国民に対して責任ある国家の為すことなのか。私は決してそうは思いません」と今回の選択、つまり、米国の戦争に巻き込まれるリスクより、米国に見捨てられるリスク回避の選択が正しいとの考えをうかがわせた。(編集担当:森高龍二)