中谷元防衛大臣は辺野古埋め立て承認を翁長雄志知事が取り消したことを受け、13日記者会見し「住宅や学校に囲まれ、市街地のど真ん中にある普天間飛行場の危険性の除去は必ず成し遂げなければなりません。そのための辺野古沖への移設であり、1日でも早く実現したいという思いであります。この思いは、平成13年から14年の間に防衛庁長官を拝命したときも、昨年末に防衛大臣を拝命したときも、今日でも変わることはございません」と普天間飛行場の危険を除去するために、辺野古への代替基地建設を急がなければならないとの考えを改めて強調した。
中谷防衛大臣は「翁長知事が一昨年末の埋め立て承認を取り消す決定をしたことは、これまでの説明に理解いただけなかったということで、誠に残念。私としては普天間の返還を一日でも早く進めなければならない、そのため、辺野古移設を着実に前に進めなければならない」と建設促進の決意を示した。
また、中谷防衛大臣は「防衛省として、一昨年末の埋め立て承認に瑕疵がなく、翁長知事の取り消し処分は違法であるとの立場に揺るぎはありません」と取り消し処分は違法とした。
そのうえで「今般の沖縄県知事による埋め立て承認の取り消しは違法であり、取り消されるべきであるとの審査請求と執行停止申立てを沖縄防衛局から国土交通大臣に対して速やかに行う」との方針を示した。(編集担当:森高龍二)