外務大臣だって国民の安全に直接責任負ってる

2012年06月06日 11:00

 民間人初の防衛大臣誕生で、国会議員でない人物が防衛大臣ポストに就くのがシビリアンコントロールという視点から問題ないのかとの意見が記者団の中から相次ぐなか、玄葉光一郎外務大臣は5日、「外務大臣だって、国民の安全に直接責任を負っていると思う」と切り返した。防衛大臣の民間人登用をとりたてて問題視する質問には辟易したようす。

 玄葉外務大臣は「外務大臣が民間人というケースも多々ある。同じ議院内閣制でも、ドイツだって英国だってイタリアだって民間人を国防大臣に据えたケースというのはこれまであるわけで、大統領制だったら当たり前。ですから、そういったことをあまり私(大臣)は問題にすべきではないというように思っている」と語ったが、さらに執拗な質問に「外務大臣だって、国民の安全に直接責任を負っていると思う」と表現を言い換えて、質問に切り返した。

 防衛大臣の民間人登用を半ば問題視して取り上げる質問の多さに輿石東民主党幹事長も「素人だと言ったら(国会議員でも)ダメだといい、安全保障の専門家を民間起用したら民間人だから文民統制の観点から問題ではないかという」とこちらも記者の質問に辟易したようす。外交・安全保障政策の具体的な成果を見据えて判断していくべきではないかといいたげだった。(編集担当:森高龍二)