集団的自衛権 従来からの政府方針に変更ない

2012年06月06日 11:00

 森本敏防衛大臣は集団的自衛権についての考えについて、学者としてでなく、閣僚の立場から「我が国政府が従来から集団的自衛権を有権解釈として認めていないことは十二分に理解している。私の任期中、大臣として、この問題について(政府の集団的自衛権の考え方を)変更する考えは毛頭ない」と、これまでの政府解釈を維持する考えを明言した。

 拓殖大学大学院教授としては、これまで集団的自衛権について、その行使を容認する側の学者としても知られてきた。そのことについて、森本防衛大臣は「学者とか、研究者というのは自由な発想で、自由に物を考えている。集団的自衛権についても一研究者、一学者として個人の考え方があったことは確かで、それは認める」と語ったうえで「(閣僚としての視点では)野田政権の方針の下で大臣としての職務をまっとうする」と述べた。(編集担当:森高龍二)