サクサホールディングス、カンボジアで先進的な警備システムを提供

2012年12月07日 11:00

 インドネシアやベトナムにはまだまだ及ばないものの、カンボジアは近年、中国や韓国をはじめとした海外企業の進出が活発化している。2008年以降は、日本企業の進出も徐々に増加。この急激な経済成長に伴い、カンボジアは金融機関やホテルなどにおいても先進的なシステムを活用した警備需要が増すと見込まれている。

 そのような中、サクサホールディングスの中核事業会社であるサクサおよびフォーバルは、フォーバルのカンボジア現地法人子会社であるフォーバルカンボジア(Forval(Cambodia) Co., Ltd.)と現地で警備会社などを傘下に持つSCI Co.,Ltd.が共同で運営しているセキュリティ情報提供企業のイー・セキュリティ・サービス(以下「ESS」)からの第三者割当増資をそれぞれ引き受け、増資完了後、ESSは、民間警備会社やカンボジア警察に対し、契約顧客に設置したセキュリティ機器からの異常警報等の情報の提供を開始するという。

 サクサが日本国内で培ったセキュリティシステム事業としてのノウハウ、およびフォーバルの情報通信コンサルタントとしてのノウハウをESSに提供し、ESSは人的警備から遠隔セキュリティシステムへの移行を支援。さらには、カンボジア国内の公共施設、企業および個人宅をターゲットに安心・安全をシステマティックに提供することで、カンボジアにおけるNo.1のセキュリティ情報提供会社を目指す。

 カンボジアの経済は、2004年から約10%を超える高い経済成長を持続したが、世界的な経済危機により約0.1%にまで下落していた。しかし、2010年は約6.0%まで回復、2011年、2012年の経済成長率も約6.0%以上を推移すると予測されている。アジア市場において、経済成長の期待度が高い国のひとつであるカンボジアだが、まだまだ未開拓の部分が多いため、今後の経済成長率の伸長をはじめ、その動向には注目が集まるところだ。