今年の世相表す漢字 1位は「安」2位は「爆」

2015年12月16日 09:10

 日本漢字能力検定協会が2015年の世相を表す漢字、1文字を募った結果、12万9647票の応募の中で最も多かったのは「安」になった。

 協会では安倍政権の下「安保法案の採否を巡り国論が2分。戦後70年の節目を迎え、これからの国の平安について皆で考えた」年であったことを示すものとした。

 またイスラム過激派組織による邦人人質事件やパリで起きた同時多発テロなど世界中で人々の安全が脅かされる事態が続いた。また地球規模の異常気象で世界各地の災害が起こるなど人々を不安にさせた、など「安全・安心・安保」など『安』に関することが多かった。

 協会は「安」が5632票と最も多く、次いで「爆」(4929票)、「戦」(4556票)、「結」(3606票)と続いた。

 「安」を選んだ理由では神奈川県の75歳の男性は「日米安保の一大転換年、またテロ行為多発の年。今年ほど安全安心について考えた年はない」としていた。

 また「爆」については山形県の43歳の女性は「中国人観光客の爆買いや、口永良部島の爆発で印象的な文字だったため」としていた。(編集担当:森高龍二)