通常国会開会日に 総理は財政演説と外交報告

2015年12月18日 11:30

 安倍晋三総理は1月4日に召集の通常国会の開会日に財政演説と外交報告を行う。野党は17日、外交報告のほかに所信表明も求めたが、民主党の高木義明国対委員長は「自民・民主の国対委員長会談で『外交報告だけでも大変なので、それ以上のことはなかなか困難』と言われた」という。

 高木委員長は「憲法53条に基づき私たち野党が臨時国会の開催を求めていたにもかかわらず開かないことについて強く抗議し、引き続き開催を求めた」とし「政府・与党は臨時国会を開かないことへの強い反省に立って、しっかりと議論しなければならない。通常国会開会日に政府・与党が主張する財政演説だけでなく安倍総理の外交報告と所信表明を行うよう強く求めた」とした。

 臨時国会開催要求に応じなかったことに維新の党の松野頼久代表は17日の記者会見で、1月4日から通常国会を開くのであれば、同じ日程の期間内で憲法に基づいて、臨時国会を(1月4日から)開き、補正予算を審議し、その後に通常国会を開き、来年度予算を審議するということができると指摘したうえで「憲法を順守するという思いが全く感じられない。守る気がない。言語道断だ」と強く政府、与党の姿勢を問題だとした。(編集担当:森高龍二)