政府は22日、来年度の経済成長率を実質GDPで1.7%成長とすることで閣議了解した。甘利明経済財政政策担当大臣はこれを受けて「平成28年度の国内総生産の実質成長率は1.7%程度、名目成長率は3.1%程度と見込まれる。物価については消費者物価上昇率が1.2%程度、GDPデフレーター上昇率が1.4%程度と見込まれ、デフレ脱却に向け更に前進すると考えられる」との談話を発表した。
甘利大臣は談話の中で「これまでのアベノミクスの成果の上に、デフレ脱却・ 経済再生と財政健全化を双方共に更に前進させる」とし「名目GDP600兆円の達成を目標として、これまでの3本の矢を束ねて一層強化した新たな第1の矢である『希望を生み出す強い経済』の推進に取り組むとともに、その果実を『夢をつむぐ子育て支援』『安心につながる社会保障』にもつなげることで、成長と分配の好循環を強固なものとしていく」とした。
甘利大臣は「緊急対策に取り組むことにより、民間の取り組みともあいまって、投資促進・生産性革命の実現、賃金・最低賃金引き上げを通じた消費喚起等を推進し、名目GDP600兆円に向けた動きを加速するとともに、デフレ脱却を確実なものとしたい」としている。(編集担当:森高龍二)