軽減税率「あれは据え置き税率」と枝野幹事長

2015年12月22日 10:09

 民主党の枝野幸男幹事長は遊説先で、低年金者に3万円を給付する政府の考えに「将来にわたり年金を3万円増やせるならいい政策だが、今年限り、選挙前に1回きり3万円もらってどうするのですか」と「違法でない買収資金」と強く問題視した。

 枝野幹事長は「こんな無責任で人気取りの政策は止めたいが、今の国会の力関係では通ってしまう」とし「もらえる資格のある人はもらってください。その上でお灸を据える1票を投じればいいのです」と安倍政権にNOを訴えた。

 枝野幹事長は軽減税率についても「ひどい話だ」としたうえで「食料品の消費税が8%から5%に下がるとか、ゼロに下がるという印象を与えるが違う。あれは『据え置き税率』。10%に上げないだけ」と指摘。

 そのうえで「1兆円かかる財源を何も示していない。(財源のために)たとえば高齢者の皆さんの医療費の負担が上がるかもしれない、介護の負担が上がるかもしれない。そっちは出さないで、税率は抑えますという法案だけ選挙の前にだそうとしている」と提起した。

 また、GDP(国内総生産)について「民主党政権の間には東日本大震災もあり、ドスーンと下がったが、下がった分も含め全体を平均すると年率成長は1.7%だった。民主党をボロクソに言っている安倍政権は0.9%だ」とし「日本経済全体の成長はわれわれの時代の半分に落ちている。景気のいい実感がないのは当たり前」と語った。(編集担当:森高龍二)