スズキから大トルクを得た待望のホットハッチ、新型「アルト・ワークス」登場

2015年12月26日 17:29

Suzuki WORKS

新型アルト・ワークス、搭載するターボエンジンは64ps(47kW)/6000rpm、10.2kg.m(100Nm)/3000rpmのアウトプット。5MTはシフトストロークを詰めたダイレクトな感触がいい

 スズキが、新型「アルト・ワークス」を、12月24日から発売すると発表した。5速マニュアルトランスミッションを設定し、専用のチューニングを施した軽乗用車のスポーツモデルだ。

 新型「アルト・ワークス」は、2016年次 RJC カー オブ ザ イヤー、2015‐2016日本カー・オブ・ザ・イヤー・スモールモビリティ部門賞を獲得した「アルト」の派生モデルで、そのコンセプトモデルは、10月の東京モーターショーでさり気なく展示していたクルマである。気持ちのいい本格的な走りで好評な「アルト・ターボRS」をベースに、「クルマを操る楽しさを追求し、さらに走りを磨き上げた軽ホットハッチ」を目指し、一層走行性能の向上を図ったという。

 専用開発したショートストローク5速マニュアルトランスミッション(5MT)と専用チューニングの5速オートギヤシフト(5AGS)を設定。最大トルクを「アルト・ターボRS」の98Nmから100Nmへ引き上げた、スズキいわく「運動神経と反射神経の両方を鍛え抜いた」ターボエンジンと組み合わせる。最大トルクのカタログ値は100Nm(10.2kg.m)/3000rpmだ。

 「アルト・ターボRS」に採用した補強を加えた高剛性ボディに、引き締まったセッティングの足回りを組み合わせ、クルマを操る楽しさと走りを追求したモデルとなった。スポーティなハンドリングを実現する、専用チューニングを施したサスペンションを採用する。ステアリング操作に対しさらにキビキビとリニアに応答する操作性、ロールスピードを低減しコーナリング時の挙動変化をさらに抑えた安定性、より手応えのあるダイレクトな操舵感を目指した専用チューニングを施した。

 ホイールリム幅を拡大し、曲がり易さを向上させた15インチアルミホイール。より高い操縦安定性、接地感、応答性を実現する専用チューニングのKYB製ショックアブソーバーを採用する。

 エクステリアは、WORKSロゴをあしらったフロントバンパーアッパーガーニッシュやボディサイドデカール、足元を引き締める黒のホイール、赤のフロントブレーキキャリパーなどを備える。インテリアは、シルバーと赤を効果的に配した黒基調のスポーティな内装を採用し、高いホールド性を発揮する専用レカロ製フロントシートにより、走りへの期待を高めるデザインとした。

 専用開発のショートストローク 5MTは1速から4速をクロスレシオ化し、エンジンのトルクの厚い回転域でつながりの良いギヤ比としてスポーティな走りとシフトチェンジすることの楽しさを追求。ショートストロークシフトとシフトノブ位置の最適設計により、軽快なシフト操作を実現する。

 また、操作荷重を専用設計してダイレクトで節度感のあるフィーリングを実現した専用チューニングのAGSは、スポーティな走行に適した専用の変速制御を採用し、よりダイレクトな加速を実現。ダイレクトなシフト操作が楽しめる5速マニュアルモード付ステアリングパドルシフトを装備する。インパネには、ターボ過給圧の高さに応じて色が白から赤に変化するブーストインジケーターをメーター内に装備する凝りようだ。

 新型アルト・ワークスの価格はFFモデルが5MT車/AGS車を問わず150.9840万円、4WD車が161.7840万円。(編集担当:吉田恒)