民主党の岡田克也代表は6日の衆院本会議での民主・維新・無所属クラブ代表質問で、低年金者への1人3万円の給付を行うための予算として3600億円が計上された「年金生活者等給付金」について、「民主・自民・公明の三党合意に基づき、平成29年度から実施される年金生活者支援給付金の前倒しとも説明されているが、この制度の対象者は600万人であり、今回の1100万人は明らかに拡大している。まさにバラマキそのものではないか」と提起した。
また給付時期についても「参議院選挙直前の5月、6月に配られるという。あまりにも露骨すぎませんか。国民の税金を使ったバラマキの選挙対策」と非難。
岡田代表は「ここまで政治が劣化してしまったかと暗澹たる思い。政治に対する国民の信頼を失わないために、この3600億円のバラマキは断固やめるべきだ」と総理を追及した。
安倍晋三総理は「バラマキとの指摘はまったく当たらない。ましてや選挙対策との批判はまったく的外れ」と語気を強め反論した。
安倍総理は「アベノミクスの果実を活用し、低所得の高齢者に臨時的な交付金の支給を行うこととしたもの。一昨年の総選挙の時、わたしは経済を成長させていけば税収は上振れしていく。その果実はしっかりと社会保障の分野に投入していきたいと申し上げた。その約束の通り、臨時的な給付金として行うことにした。年金生活者支援給付金の前倒し的な一面もある」と述べた。(編集担当:森高龍二)