政府は安保法制を29日に施行することを22日の閣議で決めた。PKO活動での駆けつけ警護などが自衛隊の新たな任務に加わることになる。
菅義偉官房長官は同日の記者会見で安倍晋三総理が閣議において安保法制について「安全保障に想定外は許されない。いかなる事態でも国民の命と平和な暮らしを守り抜くことは政府の最も重い責任」としたうえで、現実的な事例として北朝鮮の核実験やミサイル発射などをあげ「本法の施行は抑止力向上と国際社会の平和と安定に、これまで以上に積極的に貢献することを通じて、我が国の安全と平和を一層確かなものにするもの」と説明したと語った。
また、菅官房長官は「安倍総理は防衛省、自衛隊については中谷元防衛大臣の下に新たに与えられる任務に、安全を確保し、適切に任務を遂行できるよう万全の態勢を整えてほしい」と要請したほか「安保法制遂行にあたって重要なことは、広範な国民の支持を得ることであり、国民の一層の理解を得られるよう引き続き協力を願いたい旨の話があった」とした。(編集担当:森高龍二)