ホンダは日本国内で「ヴェゼル」、欧米では「HR-V」という名称で販売して好評を得ているSUVをベースに、アキュラブランドから新型車が登場する。
本田技研工業の中国現地法人は4月25日、「北京モーターショー2016」のプレスデーで、アキュラブランドの新型コンパクトSUV「CDX」を世界初公開した。このCDXは広汽本田汽車有限公司の増城工場(広州市)で生産され、広汽本田汽車販売有限公司から7月に発売予定となっている。アキュラは2月11日に、米国特許庁に「CDX」という名称の商標登録を出願したという。
新型CDXはアキュラのデザインテーマ「Acura Precision Concept」を核に、エモーショナルでシャープなスタイリングが与えられた中国市場をメインターゲットとするコンパクトなSUVだ。押し出し感たっぷりのフロントグリル中央に、メッキ加工された巨大なアキュラのエンブレムが装着され、ホンダ車には無いエッジの効いたデザインが印象的だ。
ボディサイズはヴェゼルの全長×全幅×全高4295-4305×1770-1.790×1605mmよりも拡大される見込みだ。ホイールベースは共通の2610mmとなる。
パワートレーンは、中国市場向けアキュラで初めて1.5リッターターボエンジンを搭載し、トランスミッションは7速DCTを組み合わせる。走行性能や環境性能での革新的技術、SUVの高いユーティリティを高次元で融合。力強い走りを実現している。
この発表のなかでホンダn代表取お締役社長執行役員である八郷隆弘氏は、「中国アキュラとして10年目という節目の年にあたる2016年は、現地生産のスタートなど、ブランド&商品において新たな挑戦の年となります。今後のアキュラデザインの方向性となる『Acura Precision Concept』を核とし、ブランドの進化を図るとともに、現地化をさらに加速させ、お客様の期待を超える商品をお届けいたします」とコメントした。
CDXは広汽本田汽車有限公司の増城工場(広州市)で生産される現地生産モデル。2015年12月に新たに設立した広汽本田汽車販売有限公が販売を行ない、2016年7月の発売を予定している。(編集担当:吉田恒)