謝罪する、しないでなく、取り組み進める契機に

2016年05月17日 17:08

 岸田文雄外務大臣は17日の記者会見で、オバマ米統領が被爆地・広島を訪問することについて、記者団から、アメリカのライス大統領補佐官がいかなる状況でも我々は謝罪しないという発言をしているが、受け止めを聞かれ「すべての被爆者の方々の強い思いは二度と被爆の惨禍を繰り返してほしくないということであると考えている」と答えた。

 岸田外務大臣は「オバマ大統領の広島訪問は犠牲者を慰霊するとともに、核兵器のない世界に向けて、国際的な気運を盛り上げていく貴重な機会になると考えている」と歴史的な意義を強調した。

 そのうえで「謝罪するとか、しないではなく、こうしたオバマ大統領の強い思いを受けて『核兵器のない世界』を目指して、米国とも協力しながら、唯一の戦争被爆国として日本はこの現実的、実践的な取り組みをしっかり進めていかなければならない」と取り組みを進める契機にしていく事の重要性を提起した。(編集担当:森高龍二)