外務省は10日夜、米国・オバマ大統領がG7伊勢志摩サミット終了後に広島を訪問すると発表した。安倍晋三総理が同行する。合わせて、G7伊勢志摩サミットの際に、日米首脳会談を行うことも発表した。
岸田文雄外務大臣はこれを受けての記者会見で「今回の訪問は先日のケリー国務長官をはじめとするG7外相の広島訪問、さらには広島宣言の発出などと相まって核兵器の無い世界を作っていこうという国際的な機運を盛り上げる上で大変重要な、歴史的な訪問になる」と語った。米国現職の大統領が被爆地・広島を訪問するのは初めてのこととなる。
岸田外相は「日本政府として心から歓迎したいと考えている。私自身も被爆地出身の外務大臣として就任以来3年5か月、一貫して世界の政治指導者が被爆地を訪問することは重要であるということを訴え続けてきた。オバマ大統領の広島訪問は私自身としても心から嬉しく思っている」と語った。
岸田外相は「今、国際社会においては核兵器のない世界を作っていこうという機運がしぼみつつある。こう言われている中にあって、今年に入りG7の外相がそろって広島訪問を行った。広島宣言が発出された。このたびオバマ大統領の広島訪問が決定した。このことはしぼみつつあった国際的な核兵器のない世界を目指そうという機運を再び盛り返す、反転攻勢に転ずるきっかけになることを期待したい」と語った。(編集担当:森高龍二)