自民党の稲田朋美政調会長は憲法改正について、26日のNHK番組で、民進党・日本共産党・社会民主党・生活の党の4党が参院選で、憲法改正発議に必要な参院での3分の2の議席を改憲勢力に与えてはならないと、改憲阻止に共闘していることに「3分の2阻止というけれど、日本は主権国家。必要があれば憲法改正をする(ための)3分の2を阻止する。憲法改正事態がいけないというのは日本が主権国家をやめる」と現行憲法がGHQの押しつけにより制定されたとの受け止めをうかがわせる発言をした。
稲田政調会長はすぐさま「日本列島は日本人だけのものじゃないと言われた鳩山総理でいらっしゃいましたが、3分の2阻止ではなく、(憲法改正に)しっかりとした考えを示していただきたい」と語った。
また最大争点になっている憲法9条(戦争の放棄)について、稲田政調会長は「民進党の枝野幸男幹事長は憲法9条について『自衛権の明記』、『必要最小限度の自衛権の行使』を言われています。民進党の中にも憲法改正論者、集団的自衛権を認めていくべきだと言われる方もいらっしゃるわけだから、しっかり具体案を出される(べきで)3分の2阻止はあまりにも違う」と民進党に党としての憲法草案を示すよう求めた。
ただ、民進党の岡田克也代表は安倍晋三自民党総裁(総理)との党首討論で「憲法9条は当面変える必要はない」との考えを示しているほか、憲法草案についても「出すつもりはない。本当に必要な憲法改正の項目があれば議論したい」と現行憲法を今、変える必要はないとの考えを表明している。
また、参院でも改憲勢力が3分の2を確保すれば憲法改正に進む。限定無く集団的自衛権を行使できるようする。それは国のありようが全くかわることだと、今回の選挙では何としてもこうしたことを回避するため、3分の2阻止を図らなければならないと訴えている。(編集担当:森高龍二)