警察庁が27年中の古物営業、質屋の概況をまとめた。古物商の許可数は76万4906件・古物市場主は1587件で、前年に比べ、それぞれ1万2580件、20件増えた。一方、質屋は27年中に78件の新規があったが、142件の廃業や取り消しがあったことから全体では64件減り、3034件になっていた。
古物商による不正品申告件数は317件で、最も多かったのは自動車(103件)。自動二輪・原付自転車(95件)でこのふたつで全体の62%を占めた。次いで、機械工具類(34件)、道具類(20件)だった。時計・宝飾も17件あった。
古物営業法違反での検挙は23件で検挙人数は10人。前年より6件、9人減った。このうち5件、5人は無許可での営業だった。
質屋での不正品申告件数は50件で、時計・宝石が39件とほぼ8割を占めた。他に、皮革・ゴム製品が4件、事務機器類、機械工具類、道具類が各2件、写真機類が1件。質屋に対する行政処分や質屋営業法違反での検挙はなかった。(編集担当:森高龍二)