日本のNPO(言論NPO)と韓国のシンクタンク(東アジア研究院)が共同世論調査を行った結果、相手国に対する印象は両国ともに『良い印象』が前年より、日本で5.3ポイント、韓国で5.6ポイント増えた。『良くない印象』は逆に日本で7.8ポイント、韓国で11ポイント減少した。日韓関係は重要との回答は日本では62.7%、韓国では86.9%に上った。
調査は今年6月から7月にかけて実施、日本は18歳以上の男女1000人から、韓国は19歳以上の男女1010人からそれぞれ有効回答を得た。20日発表した。
それによると、相手国への印象が良くないは、日本は44.6%、韓国は61%とともに依然高く、印象が良いは日本が29.1%、韓国が21.3%と20%台だが、1年前に比較して、改善がみられている。
良くない印象を持っている理由では、日本で最も多かったのは「歴史問題などで日本を批判し続けるから」(75.3%)。韓国も「韓国を侵略した歴史について正しく反省していないから」(76.3%)と歴史によるところが最多だった。
良い印象を持っている理由では、日本は「韓国のドラマや音楽など韓国の文化に関心があるから」(51.2%)「同じ民主主義の国だから」(25.8%)が多い。韓国では「日本人は親切で、まじめだから」(69.8%)「生活レベルの高い先進国だから」(48.4%)が上位を占めた。また、「同じ民主主義国だから」との回答は前年(8.9%)に比べ17.7%と倍増していた。
今後の日韓関係について、日本では、良くなる(22.7%)が前年に比べ0.8ポイント増加、変わらないは49%で7.6ポイント増。悪くなるは9.9%で2.2ポイント減少した。韓国でも良くなるは23.3%で4.3ポイント増え、悪くなるは18.5%で9.9ポイントの大幅減少になった。変わらないは52.1%で6.2ポイント増加していた。この結果、日韓関係が改善の方向に向かっていることがうかがわれる結果になった。
日韓関係の発展にすべきことでは日韓ともに、歴史認識の問題解決、竹島問題の解決、慰安婦問題の解決をあげた。また、日韓ともに10%を超えたものでは反日・反韓を煽るマスコミの報道、政治家の発言を控える(日本13.6%、韓国11.7%)というのがあった。
また、両国関係が発展するにつれ、歴史認識問題は徐々に解決すると答えた人は日韓ともに、前年調査に比べ1割以上増え、日本で30.2%(前年19.3%)、韓国で32.9%(20.9%)になった。(編集担当:森高龍二)