キャンプ・シュワブ陸上部分の工事は別と防衛相

2016年07月27日 12:09

 社民党の又市征治幹事長は政府が沖縄・キャンプ・シュワブ陸上部分の工事を再開する意向を示していることに「6月の沖縄県議選で翁長県政与党が議席を伸ばしている。参院選ではオール沖縄の候補が島尻安伊子沖縄北方担当相を大差で下した。衆参両院を通じ選挙区で当選した自民党議員は1人もいない。辺野古移設反対・オスプレイ反対の沖縄県民の民意は明白。辺野古新基地建設、高江ヘリパッド建設中止を強く求める」と沖縄の民意を反映させた対応を政府に求めた。

 一方、中谷元防衛大臣は26日の記者会見で「7月14日の政府と沖縄県の作業部会でキャンプ・シュワブ陸上部分施設の再編事業の工事につき、これは辺野古の埋め立て工事と直接関係のない工事で、速やかに再開したい旨を県側に伝えた。21日の会議でも県側に私の方から、この再編事業は埋め立て工事と直接関係のない工事であり、速やかに再開したい旨を説明した。県側から特段の反応も意見もなかった」と語った。

中谷防衛大臣は「沖縄防衛局から県側に対し再開する工事が埋め立て工事と関係がないということを丁寧に説明する予定だ」とも語り「辺野古の埋め立て承認をする際、図面をもって沖縄県と話し合い、許可をいただいた。今般、工事をする陸上部分の隊舎や生コンクリートのプラントなどは、この区域の外に位置している」と語り、埋め立て工事の区域の外にあるものの工事であり、直接には関係のない別の工事と説明。

中谷防衛大臣は「別の工事であるという認識を持っている。説明して了解をいただきたいと思っている」と工事を進める考えを示した。(編集担当:森高龍二)