元沖縄北方担当大臣の山本一太参議院議員が沖縄普天間問題に関して沖縄の主要メディア(琉球新報・沖縄タイムス)に「中央のメディアは政府の立場だけでなく、翁長沖縄県知事の主張もしっかり報道している。沖縄の主要メディアにも同じことをお願いしたい。基地問題や沖縄振興に関して複数の意見を紹介する時は、ぜひとも『異なる立場の見解』を掲載して欲しい」とブログで発信している。
山本議員は「沖縄担当大臣時代、定例記者会見の席には、常に琉球新報と沖縄タイムスの記者がいた。時々、難しい質問をされたが、個人的に悪い印象はない。2年弱の間に何度か人が変わったが、真面目で勉強熱心な記者ばかりだった気がする」と記者が勉強熱心だったと評価したうえで「ただし、沖縄基地問題に関する2紙の論調はかなり偏っていると言わざるを得ない」と問題提起。
山本議員は民放番組での自身の発言を紹介し「昨年12月の沖縄知事選挙では、翁長知事が選ばれた。これが沖縄の方々の民意だ。その点は重く受け止めねばならないと思う。が、翁長知事の考え方が(多数であったとしても)『沖縄の圧倒的な民意』だと言われると違和感がある。翁長候補(現知事)が約36万票、仲井真候補(前知事)が約26万票」。
「仲井真前知事は辺野古への代替施設建設を容認する立場を鮮明にして選挙を戦った。それでも4割近いひとが仲井真候補を支持した。残念ながら、仲井真前知事の名前を書いたこのひとたちの意見が2つの主要メディアでほとんど取り上げられていない感じがする」と『異なる立場の見解』掲載を要望する理由にあげた。(編集担当:森高龍二)