参院外交防衛委員長の佐藤正久元防衛大臣政務官は27日開かれた党国防部会・安全保障調査会合同会議の内容を30日までにブログで紹介した。沖縄・米軍北部訓練場のヘリパッド建設工事について「東村の(伊集盛久)村長はそもそも『(ヘリパッド工事)賛成』という立場で立候補し、当選した方」とし「工事が行われている現地の民意は『賛成』である。この点を忘れてはならない」と発信した。
佐藤元防衛大臣政務官は「沖縄の基地問題を巡る動向について。政府側から北部訓練場のヘリパッド工事について説明があったが、併せて、沖縄選出の国会議員から本件に関する実態についても語られた。例えば、反対の声で盛り上がりを見せているように見える現場・東村の村長は、そもそも、(ヘリパッド工事)賛成という立場で立候補し、当選した方。工事が行われている現地の民意は賛成である」と伝えている。
伊集村長は今月20日、ヘリパッド建設について「北部訓練場(7500ヘクタール)の過半(4000ヘクタール)が確実に返還されることで基地の整理・縮小につながる」と賛成の意向を改めて示している。一方で、オスプレイ配備には安全性が確認できていないとして反対。安全性が確認できれば容認する考えだ。
また、北海道鹿追町の然別(しかりべつ)演習場で発生した陸上自衛隊の実弾誤射事案について「佐藤からは“根の深い背景”を2つの観点から説明した。1つは、射場不足。もう1つは撃ち殻薬きょうの扱い」と紹介し「特に後者は深刻である。射撃訓練を行う際、隊員は薬きょうを回収することに意識の大部分が割かれる。1発分でも紛失したら、全員で捜索しなければならないからだ。こうした状況は、これを機に是正する必要がある」と精通しているものでしか分からない指摘をした。(編集担当:森高龍二)