参院議長選挙(不本意ながら)伊達忠一と書いた

2016年08月02日 08:10

 1日の参院本会議で参院議長選挙に自民党の伊達忠一・前党参院幹事長が選出されたが、自民党内の派閥力学で選ぶものではないと伊達氏選出に疑問を提起し続けてきた自民党の山本一太元沖縄北方担当大臣は1日のブログに「議長選挙の投票用紙には(不本意ながら)『伊達忠一』と書いた」と不本意を表明した。

 さらにブログタイトルには「参院自民党が自ら『自民党の2軍』であることを内外に宣言した屈辱の記念日」と付けている。腹に据えかねた様子がうかがえるブログになった。

 山本参院議員は「伊達参院議長の体制は(少なくとも)あと3年続く。その後の議長も同じ基準(派閥の数のバランス)で選ばれる。すなわち、次の6年間、主要派閥に属していない政治家が参院議長になる可能性は『ほぼ皆無』と言っていい。当選回数も、実績も、能力も、見識も関係ない」と強烈に批判した。

 山本参院議員はブログに「1996年に参院議員に初当選した。初めて参院本会議場の最前列近くの席に座った時、緊張と期待で胸が高鳴った。あれから20年。 まさか誇り高き参院自民党が『自ら衆院の(自民党内の)2軍であると内外に宣言する』(=参院がマイナーリーグであるとわざわざ自分から認める)ような場面に遭遇するとは、夢にも思わなかった。残念、いや無念としか言いようがない」と綴っている。

 そして「仮に参院自民党内部の誰かがこの人事構想を推し進めたとすれば『恥を知れ!』と言いたい。(怒)激しい言葉になってしまうので、これ以上は書かない」とした。そう書いたうえで「大きな派閥に属してさえいれば『誰にでも手の届く超軽量級のポスト』に衣替えした。何という『お手軽な三権の長』だろうか!(笑)何か反論があれば、ぜひ、聞いてみたい」。怒り心頭、悔しい思いがブログの文字間に滲み出ていた。(編集担当:森高龍二)