ヤマハ発動機は、エンデューロ競技専用モデル「WR450F」の国内仕様を発売する。
エンデューロレースとは、オリエンテーリングとラリーが合わさったようなもので、主催者が設定した一周数10キロメートル以上あるコースを指示標識に基づいて走るものなど多くのレースが全国各地で開催されている。エンデューロは真剣に勝ち負けを競う人も 、ファンライドで楽しくエントリーする人も同じように楽しめる裾野の広いレースと言われており、現在、国内でもエンデューロレースは 盛んで300台を超える参加者のレースも多い。
しかし、現状では国産車のエンデューロマシンのラインナップは少なく、日本車のモトクロッサーを専用にチューンナップしたマシンや外国製マシンが主流となっている。
そのような中、ヤマハ発動機が発売する「WR450F」は「扱い易いエンジン特性」「クイックな旋回性」「容易なセッティング」を具現化したモデルで高次元な走りのパフォーマンスを斬新なスタイルに集約。エンデューロに求められるハイパワーと扱い易さを持ち味とする450ccの水冷4ストロークDOHC・5バルブエンジンをアルミ製フレームに搭載。低振動かつ扱い易さを引き出すため1次バランサーを採用、高強度コンロッドや高強度ピストン及びクランク慣性マスと調和させており、大排気量ならではの優れたパワーフィーリングを引き出している。潤滑系は、クランクケース内部にオイルタンクをもつドライサンプ方式で、パイプ類がないシンプル設計により、マス集中に貢献している。
また、刻々と変化するエンデューロの走行環境でも、優れた性能を引き出すため燃料供給にFIを採用。さらに、コース状況や好みに応じ、FIセッティングを容易に出来る設計としており、同梱パーツの”Power Tuner”を使い、燃料噴射量マップと点火時期マップが調整できる。操作は車両とカプラーで接続するだけで、エンデューロコースにパソコンを持ち込む必要もなくセッティングをあらゆるシチュエーションで容易に楽しめる。
なお、同製品は2012年10月31日までの予約期間限定(期間受注生産)で、6月30日より発売する。